2015年1月14日水曜日

『きみは赤ちゃん』再読

妊娠10週に入りつわりがだいぶ落ち着いてきたので、久々にブログを更新する。昨年読んだ本を妊娠を機に再度よんでみた。
新品価格
¥1,404から
(2015/1/9 07:41時点)

著者は純文作家で、彼女の妊娠〜産後1年までを綴ったエッセイである。マタニティ雑誌では妊娠〜育児を楽しいイメージで伝えがちだが、そういった虚構とは一線を画すもので、ひたすら妊娠〜育児までのリアルが綴られている。雑誌のマーケティング戦略に踊らされないという意味で、初めての出産を控えている方に特にお勧めしたい。ただし、産後の育児についてはその大変さに妊婦さんがひいてしまうかもしれない。

実用書として見た時には、出生前検査を受けたこと、産後ケア、登場する育児用品などが参考になると思う。ただし、2011年〜2013年5月までの出来事なので、最新情報ではない。

個人的な感想としては、著者が感情的すぎてかならずしも共感できる箇所ばかりではなかった。また、本書の文体はあまり好みではない。(著者の別の作品を読めばその印象は変わるかもしれない。)妊娠中を綴った前半は雑誌の連載をまとめたもので、そのためか散漫な印象を受ける。一方、産後を描いた後半は書き下ろしで、比較的内容がまとまっていて読みやすい。

ところで、著者が出産したのは私の第1子出産と全く同じで、2012年5月。そのため、娘の生まれた頃を思い出しながら感慨深く読んだ。